目次
やりたいこと
一通りの機能が備わったメールサーバを簡単に構築したい。
メールサーバ単独としては、Postfix、Dovecotなどがあり、それらを繋げて動作させてもいいわけですが、スパムメール対策やユーザ管理、セキュリティなどを考慮すると結構な作業となるので、導入や管理で楽をしたいです。
そこで、open sourceのmail Serverを探してみました。
mail Server 比較(英語wikipedia)
2017年時点で、Active Syncに対応し、かつopen sourceのmail serversは、5つありました。
以下のパッケージは機能の有無としてはほぼ同じですが、利用している言語や構成などに違いがあります。
要望
mail Serverに求める要望としては、以下になります。
- インストールや更新が簡単であること
- anti spamなどのセキュリティ機能が備わっている
- ユーザなどの追加は管理コンソールでできること
- スケジュール共有ができる(ActiveSync, CalDav)
- 利用するリソース(CPUやメモリー)はできれば少なく
aptコマンドでpackage setをインストール、更新できること、メモリ消費が少ないこと、ファイヤーウォールやWeb mail Client(SOGo)など、ほしいものが一通りそろっていることから、今回は、Zentyalをinstallしてみます。
インストール
事前準備
ホスト名の確認
ホスト名は、NetBIOS computer nameになるので、適宜変更する。(mailとかzentyalとか)
sudo nano /etc/hosts
パッケージ更新
インストール前にパッケージを最新化しておきます。dist-upgradeでも問題は起こらないと思う。
sudo apt update sudo apt upgrade
Zentyal repositoryをソースリストへ追加
sudo add-apt-repository "deb http://archive.zentyal.org/zentyal 5.0 main" wget -q http://keys.zentyal.org/zentyal-5.0-archive.asc -O- | sudo apt-key add -
Zentyalのinstall
apt updateして、zentyal-allのpackge setをインストールします。
zentyal-mailなど特定の機能だけのinstallも可能ですし、あとでzentyalの管理ツールから機能追加できるんですが、あとでinstallする場合に、エラーになり正常に動作しないケースがあったんで、最初から全部入れちゃいます。(機能の有効化はあとで指定できる)
sudo apt-get update sudo apt install zentyal-all
インストール後の設定
Zentyalの管理コンソールにアクセスし、ubuntuのユーザ、パスワードを入れて、設定を行います。
http://YOUR-IP or domain:8443/